NO.30 ホテル・カリフォルニア |
イーグルス |
エネルギーに満ち溢れた良き時代はもはや過去となり、多くの悔恨と諦めにも似た感情だけが残された。1976年、そんな米国の空気感を見事に切り取ってみせたのがこの歴史的名盤。
砂漠を走るハイウェイで旅人が立ち寄った「ホテル・カリフォルニア」。はじめは快適に過ごした旅人であったが、次第に他の滞在客の快楽主義や退廃ぶりに嫌気がさしてくる。にもかかわらず旅人は、いつの間にやら旅立つことが出来なくなっていた・・・。 アルバム全体に漂うやるせなさは、ウエストコースト・ロックの黄昏を感じさせ、ひとつの時代の終焉を象徴した作品となっている。 |